botanical box Ms’+(エムズプラス)は益子焼の陶器鉢を専門に扱ったセレクトショップです。焼き物の町「益子」で生まれる個性豊かな鉢と植物との組み合わせを提案。たくさんの鉢のなかから選ぶ楽しさ、自分だけの鉢に出会う喜びを提供します。Ms’+が「Made in Mashiko」な鉢たちと皆さんの架け橋となれれば幸いです。 BOTANICAL BOX

アガベ メリクロン株について思うこと

今回はアガベのメリクロン株について、個人的に思っていることを綴っていこうと思います。

どうも界隈ではメリクロンについてはタブー視されているというか、発言しにくい空気があるように感じます。趣味家、販売者、それぞれの視点があると思いますが、今後メリクロンはどうなっていくのでしょうか

 

趣味家視点

まず趣味家から見た「メリクロン肯定派」の意見として「かっこいいネームド株が安く手に入る」というのがあると思います。確かに数年前は小指ほどのカキコでも、ネームド株となれば10万円は当たり前、、、なんて時期がありました。

それが今では数千円で手に入ります。今までネームド株には手が届かなかった趣味家にもメリクロンという新たな選択肢が出来ました。

一方、「メリクロン否定派」の意見としては「自分の持っている株の価値が下がった気がして嫌だ」という意見も多いです。確かに希少価値の点からすると、メリクロンの出現により自分の持っている株の希少価値が落ちるのは嫌だと感じるかもしれません。

 

販売者視点

販売者から見た「メリクロン肯定派」の意見としては、特に新規参入者からすればネームド株を扱いやすくなったというのがあると思います。また、純粋に「かっこいい株をより多くの人の手に…」という考えの販売者からすればメリクロンの出現は良いことでしょう。

一方「メリクロン否定派」の意見としては「ネームド株の値崩れ」が一番危惧していることでしょう。

メリクロンの登場のによって、利益の減少、新規参入の増加などが予想できます。

 

ワタナベ個人的な意見

個人的な意見としては「メリクロン賛成派」です。

私の立場として、一趣味家であり販売者でもあります。

まず趣味家として意見するならば、多くのメリクロン反対派の趣味家が言う「自分の株の価値が下がる」というこの論法にこそ反対です。

そもそもその「価値の基準」てなんでしょうか。

値段が高いことでしょうか?

みんなが持っていないことでしょうか?

私が趣味家として重視しているのは

「その植物がカッコいいと思えるか」

「見ていて心がときめくか」です。

どうも「メリクロン否定派」の趣味家さんの価値基準として「他人の物差し」で植物を評価しているように感じてしまうのです。

他人が見向きもしないような、笑うようなことであっても「自分はこれが好きだ」と心から思えることが「趣味家としての幸せ」なんじゃないでしょうか。

とはいっても、希少価値、購入時の値段などの背景から、よりそのモノへの愛着が湧くというの気持ちも理解はできます。ただ一番の価値基準をそこに置くべきではないと思うのです。

そういう価値基準の方は、どんな趣味であっても100%楽しむことはできないんじゃないかな思います。

鉄道模型、切手集め、キャンプ、釣り、、、

いろいろな趣味がありますが、横の誰かが自分より高価なもの、希少なものを所有しているのを見た瞬間、なんかモヤっとするわけですよね。自分しか持っていないと思っていたのに隣の誰かが同じものを持っていたら、愛着が薄れてしまうということですよね。

それって「本当の好き」と言えますか?

そういう基準で趣味をやっているなら、どんな趣味をさがしても心から100%楽しめる趣味には出会えないと思います。

 

もう一つが販売者としての視点ですが、もちろん「メリクロン賛成派」です。

格好いいネームド株を多くの人が手にできるということが植物を扱っている側としては喜ばしいことです。メリクロンがなかった時代は親株詐欺なども横行しており、泣きを見る消費者も後を絶たなかったと思います。現在はメリクロンの登場によりそうしたケースも徐々にて減ってきているのではないでしょうか。一部、アガベの値崩れにより儲からなくなることを心配している販売者もおられると思いますが、そもそも消費者心理として「より良いものをより安く」となるのは当然であり「販売者を儲けさせよう」と思って購入する消費者はなかなかいないでしょう。

ビジネスを成り立たせるうえで利益を出すのは最低条件ですが、利益が減少する直接の原因は「メリクロン株の出現」ではありません。

その根拠として、メリクロンが普及し始めた現在でも成長し続けている販売業者も存在します。確かにメリクロンの登場はアガベの市場を変化させました。それでもビジネスとして生き残っていけるかが経営者の手腕であり、淘汰されれればそれだけのことです。

市場の変化を受け入れ常に変化対応していくのが販売者のあるべき姿勢だと思います。

 

趣味家としても販売者としても、今後メリクロンが普及する流れを止めるのは難しい思います。この記事をここまで読んでいただいた方は、それなりにアガベに関して深い知識や独自の見解を持っておられる読者だと思います。だからこそ、現状を受け入れ今後どう向き合っていくは一人ひとりがしっかり考えていかなければいけないことだと思います。

批判覚悟でまあまあぶっちゃけましたが私個人の意見としてはこんな感じです。

関連情報

特別な植物に特別な鉢を | Ms’+ (エムズプラス)

botanical box BOTANICAL BOX

Ms’+(エムズプラス)は益子焼の陶器鉢を専門に扱ったセレクトショップです。焼き物の町「益子」で生まれる個性豊かな鉢と植物との組み合わせを提案。たくさんの鉢のなかから選ぶ楽しさ、自分だけの鉢に出会う喜びを提供します。

屋号 エムズプラス
住所 栃木県真岡市
※請求があった場合には遅滞なく開示いたします。
営業時間 10:00~17:00
定休日 土日祝
代表者名 渡邉京舟
E-mail info@botanicalbox-official.com

コメントは受け付けていません。

特集