最近、巷でウワサのメリクロン株。

かっこいいネームド株のクローンを安く入手できる選択肢の1つとして広まってきてますね。

ただ「溶けやすい」なんて話も耳にします。

今回は私は私がメリクロン株を育成し始めて半年が経過しましてので、

実体験も踏まえて「メリクロン株は本当に溶けやすいのか」について紹介します。

同時に失敗しないメリクロン株の選び方についても紹介していきます。

 

「溶ける」と言われる原因

SNS等でも「メリクロン＝溶けやすい」という情報をたくさん見かけますが、

おそらくその原因は「完全に順化していない株を購入してしまった」ことによるものだと思われます。

順化とは、「無菌状態の環境で育成されたメリクロン株を通常の育成環境に慣らす工程」

のことです。

メリクロン株を作る工程の初期は、１ミリにも満たない小さな細胞を培養するところから始まります。

その小さな細胞は菌に大変弱く、通常の育成環境では育てることが出来ません。

ですので、ほぼ無菌状態のフラスコの中でとても過保護に育てられます。

それをある程度大きくなったところで通常の育成環境に移す(順化させる)わけですが、

この工程が完全に住んでいない株は、まだまだ菌に対する抵抗力が弱い状態です。

この状態で販売されている株を購入してしまうと、輸送中の衝撃や育成環境の変化などがストレスになり、

購入者の手元に到着後、菌に負けてしまい「溶ける」ということに繋がってしまうのだと思われます。

SNS等に上がっている「溶けた報告」を見てもまだ順化が完了していない可能性の高い小さい株が多いという印象を受けます。

私は半年以上、50株以上のメリクロン株を育成してみて、今のところ溶けてしまった株は一つもありません。

おそらく完全に順化している株を購入できたことがこの結果につながっているのではないかと思います。

ネットなどで購入する際は、そこら辺を販売者に直接質問できればよいと思うのですが、全ての場合で聞けるわけではないですよね。

ですのでここからは私が実際に購入したメリクロン株を参考に溶けにくい株の選び方をご紹介します。

 

葉が５～６枚以上

小さなメリクロン株ほど、順化が完了していない可能性は高いです。

アガベは通常、最初の3～4枚目くらいの葉までは扇状に展開していきます。

そして葉が５～６枚目になることにロゼット状に展開していく葉を出します。

これくらいの状態の株であれば(どの程度の大きさまで無菌育成していたかによりますが)

ある程度順化が完了していると思っていいのではないでしょうか。

またこれくらいのサイズであれば、国内の長距離の輸送でもある程度安心出来るサイズ感でもあります。

逆に葉がまだ３～4枚で、扇状にしか展開していない株に関しては順化中であったり、

輸送のストレスに耐えられない可能性が上がりますので注意が必要です。

ただ、そういった株ほど格安で購入できる可能性が高いというのも事実。

溶けるリスクを受け入れたうえで、どういった株を購入するのはありだと思います。

育成スキルに自信がある方はこういった選択肢もありますね。

 

根が生えている

ちょろ根でもいいので根はあった方が良いです。

完全なベアルートから発根させるというのは株もかなりのエネルギーを必要とします。

そのうえデリケートなメリクロンの子株となれば、発根で力を使い果たしてしまい、

その後溶けてしまうといったリスクも高まります。

私が購入したメリクロン株に関しては少なからず根が付いていました。

そもそも子株のベアルート自体、溶けてしまうリスクは低くないです。

メリクロン株購入後、発根過程で力尽きてしまうといったことを避けるためにも

根が付いているかのチェックは忘れないようにしましょう。

 

 

まとめ

以上がメリクロン株「本当に溶けやすいのか」と「失敗しない選び方」になります。

基本的にはメリクロン株でなくても、溶かしてしまうリスクを下げるための共通の項目ではありますが、

特に溶けやすいメリクロン株を購入する際には気を付けてみてください。

順化が済んでさえいればメリクロン株もとても丈夫で通常の株と同じように育成できます。

購入を考えている方は是非参考にしてみてください！

 

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