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【2023 冬】パキポディウム・グラキリス|冬の管理【完全マニュアル】

 

 

10月中旬になり朝晩はかなり肌寒くなってきました。

 

そこで気になるのが植物の冬の管理ですよね。

 

今回はパキポディウム、中でもグラキリスに焦点を当てて冬の管理について詳しく解説していきます。

 

と言っても育成環境は人とれぞれ。屋内orハウス?、落葉させるorさせない?

 

それぞれ管理方が異なりますので、自分に合った方法で厳しい冬を乗り越えましょう!

 

おすすめは落葉させて冬越し

 

グラキリスを冬越しさせる上でおすすめなのは落葉させた状態で管理することです。

 

グラキリスにとって日本の冬は寒すぎるので、基本的には屋内で管理することになります。

 

この時にしっかりと休眠状態を作ってあげることが上手な冬越しのポイントです。

 

その方が管理も楽な上に、自然のサイクルにも沿っているため翌年の花付き

 

が良くなるといったメリットもあります。

 

この場合、グラキリスを屋内に取り込むタイミングは

 

完全に落葉してからというのがポイントになります。

 

屋外で管理している株に関しては夜間の気温が10℃近くまで下がると黄葉してきます。

 

人間にとってもかなり肌寒いと感じるので「大丈夫かな」と不安になると思いますが大丈夫です。

 

完全に落葉するまで待ちましょう。

 

例外として屋内に入れるのは夜間の気温が8℃を切る場合です。

 

天気予報をチェックし、その日だけは屋内に入れてあげましょう。

 

地域にもよりますが11月に入るころには完全に落葉し、屋内管理に切り替えられる株も出てきます。

 

室内管理のポイント|育成環境は?

 

完全に落葉し屋内に取りこんだ株は休眠状態になっています。

 

ですので、成長期のような日差しや風は必要ありません。

 

明るい窓辺に置いて1日1回換気してあげれば大丈夫です。

 

室温は夜間で15~20℃をキープできるとグラキリスにとっては快適です。

 

注意点として、窓際ギリギリは気温が下がりやすいので最低でも10℃を切らないように管理してあげましょう。

 

逆に昼夜問わず室温が高すぎると季節を勘違いしたグラキリスが新芽を出してしまうことがあります。

 

葉があると光合成や蒸散などで無駄な体力を使ってしまいますので

 

そうならない為にも気温は高くなり過ぎないように気を付けましょう。

 

室内管理のポイント|水やりは?

完全に落葉してからは春までほぼ断水で管理します。

 

この休眠時に水やりしてしまうと、土が乾きにくく根腐れのリスクが高まります。

 

グラキリスを迎えて初めての冬は心配になるかもしれませんが水やりは我慢してくださいね。

 

断水と言っても月に1回、ほんの少しだけ(用土の表面が湿る程度の)水やりをしましょう。

 

これは根が極端に乾燥するのを防ぐための補湿的な意味があります。

 

グラキリスの根は細く繊細ですので、完全断水してしまうと根がカリカリに乾燥してしまい

 

翌春の立ち上がりが悪くなってしまうことがあります。

 

表土を湿らす程度の水やりなら根腐れの心配もなく補湿できますので是非行いましょう。

 

落葉させないパターン

 

冬の管理は落葉させるのがポイントと言いましたが例外もあります。

 

それが実生1年目の小さな株です(大きさによっては2年目も)。

 

小さな株は塊根部に貯められる水分量も少なく、冬を乗り切れずに力尽きてしまうことも多いです。

 

ですので、そういった株に関しては落葉させず休眠させず管理するのをおすすめします。

 

この場合、最低気温が15℃を切る前に屋内に取り込みましょう。

 

そして屋内管理中の最低気温も15以上をキープしてあげましょう。

 

こういった株に関しては休眠していないので光や水、風の要求量も休眠している株より多くなります。

 

これらの要素が不足すると徒長してしまいますので気を付けてください。

 

足りない分は育成ライトやサーキュレーターで補ってあげましょう。

 

温室・ハウス管理について

 

温室やハウスで冬越しをする場合も、最低気温や光、水やりに関する考え方は同じです。

 

落葉させるのか、させないかに応じて適切な管理を行いましょう。

 

ここでハウス管理ならではの注意点を挙げておきます。

 

1つ目は高温です。

 

冬といえども締め切ったハウス内は40℃以上に気温が上がることもあります。

 

昼夜の寒暖差が大きくなりすぎると徐々に株にもストレスが溜まっていきます。

 

晴れた日は換気するなどしてハウス内の気温が上がりすぎないようにしましょう。

 

2つ目は湿気です。

 

ハウスの暖房を付けていると、夜に結露ができて昼間の日差しで一気に湿度が上がります(場合によっては夏以上)。

 

蒸れやカビの発生につながりますので気を付けましょう。対策としてはこまめな換気やサーキュレーターの設置です。

 

3つ目はハウスの閉め忘れ、開け忘れです。

 

ハウスをお持ちの方でも全自動空調の設備をお持ちの方は多くないと思います(私もです泣)。

 

そこで一番危険なのがハウスの開け閉め忘れです。

 

特に昼にハウスを開けて夜締め忘れるという事故は1発アウトです。

 

本当に1発でアウトです。気を付けすぎるくらい気を付けましょう笑

 

 

これだけはNG|冬はやめておこう!

 

あえて書く必要もないかもしれませんが、植え替え発根管理実生は控えましょう。

 

基本的にこれらを行うのは4~6月になってから。

 

冬は休眠期ですのでこの時期に植物を無理やり起こして管理するのは難易度高めです。

 

どうしても必要になった場合や、あえてこの時期にやって園芸レベルを上げるんだ!という奇特な方のみ行ってください。

 

まとめ

 

それでは今回のまとめです。

 

・基本的に冬は完全に落葉させてから屋内に取り込もう

 

・ただし夜8℃を切る場合は、その日だけは屋内に避難させよう

 

・休眠期に入ったら適度な日差しと換気で断水気味に管理

 

・月1回、根の補湿として表土が湿るくらいの水やりを

 

・実生1年目は15℃以上キープで休眠させずに管理しよう

 

・ハウス管理は高温、多湿、開閉忘れに注意!

 

・植え替え、発根管理、実生はやめておこう

 

初心者の方にとってもベテランの方にとっても何かと不安な冬。

 

きちんと管理できれば難しいことはないですが、一つのミスが命取りになってしまうのも冬です。

 

今のうちからしっかりポイントを抑えて冬に備えましょう。

 

設備のチェックも抜かりなく。余裕を持った準備が大切です!

 

 

今回の記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

もし記事の中で分からないことがあったり、疑問がありましたら

 

インスタからコメントやメッセージで気軽に質問してくださいね(^^)

 

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