エボリスピナの発根管理レポート
アガベ・ユタエンシス・エボリスピナの発根管理
こんにちはMs‘+わたなべです。。
今回の記事はエボリスピナの発根管理の手順についてです。
エボリスピナはアガベの中でも発根管理は難しいと言われています。
でも、しっかりと手順を踏んで管理してあげれば特別難しいということはないと思います。
ということで、先日購入した現地球ベアルート株の発根管理を振り返っていきたいとおもいます。
しっかりポイントを押さえ解説していきますので、最後までお読みください!
まず購入時の状態がこちら!
現地球の割には綺麗なカタチをしていると思います。
個人的な好みですが自分は現地球であっても割と綺麗な株の方が好きです。
(荒々しいと傷んでいるは紙一重…)
葉もしっかりと水分を保持しているようでまだまだ体力は残っていそうです。
ベアルート部分がこちら
抜かれてからどれくらい経っているか定かではありませんが、しっかり木質化しています。
削るのが大変そう!
木質部分を削る
最初の工程として木質部分を削っていきます。
生きた細胞組織を露出させることでスムーズに発根させやすくします。
発根中は水やりは多めになるので、木質部分がカビの温床になりやすいです。
エボリスピナは発根に時間がかかることも多いので、そういった場合に木質部分がふやけてカビの原因になることもあるのかなと思ったりもします。
また、次の工程で発根促進剤を使いますが、その効果を高める役割もあります。
いよいよ削り方ですが、使う道具は刃物や丈夫なカッター等がおすすめです。
今回はあまりに木質部が固すぎたので最初にハサミでガリガリ削りました。
僕は普通の工作用のハサミを使いましたが、すぐダメになってしまうのでお勧めしません。
使うなら小さめの枝切りバサミの方がやりやすいと思います。
削る形は鉛筆の先端をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
(とはいっても鉛筆みたいに鋭くではなくて、もっと詰まった感じに)
なぜこの形かというと、生きた細胞部分をなるべく残したまま木質部は除去するのに一番簡単な形だからです。
最初に木質部の下の部分から生きた細胞が出るまで削っていきます。
次に鉛筆をとがらせるイメージで側面を斜めに削っていきます。
この時ついつい力が入ってしまうと思いますが葉の部分をギュッと握ってダメージを与えないように注意してください。
かといって刃物を滑らせ怪我をしないように!
意外と難しいかもしれませんが慎重に作業していきましょう。
僕が今回削った株はかなり内部まで木質化している部分があり、少しいびつな形になりました。
本当は木質部は全部削りたかったのですが、その場合生きた細胞も巻き添えを食らってしまうので削るのはここまでにしました。
このようなときは削りたい部分と削りたくない部分のバランスを考えて臨機応変に!
削りすぎてしまったら後戻りはできないので慎重に判断してください。
すべて綺麗に削らなくても発根はしますので完璧を求めなくてもいいと思います。
発根促進剤を付ける
次に発根促進剤を付けます。
ルートンやオキシベロンが入手しやすく実績も高いです。
今回はルートンを使いました。
方法は二つあって、一つ目は粉末のまま塗布する方法。この場合はその後すぐに植えることができます。
二つ目は、水を加えてペースト状にしてから塗る方法。こちらは乾かしてから植える必要があります。
今回は後者の方法で行いました。
水の分量は決まっていませんが、しっかりめのぺースト状にしたかったので水はほんのちょっとだけ加えました。
その方が薬品が薄まらず、着きもいいとおもいます。
ペーストができたら刷毛で塗っていきます。今回は100円ショップの刷毛を使っています。
大きさも3種類入っていて、それなりに固めの毛なので使いやすいです。
このとき、粉末で使うにしてもペーストで使うにしても付け過ぎは逆効果になる場合があるそうなので注意しましょう。
たくさん付ければ良いというものでもないんですね。
塗った直後の状態がこちらになります。
このまま日陰で乾燥させてから植えつけます。
1日経過した状態がこちらになります。
白くなりしっかり乾燥しているのがわかると思います。
この状態になれば植え込んでOK!
植える
以上の下処理が完了したらいよいよ植え付けていきます。
とはいっても軽く植えこむだけです。(ほぼ置くだけ)
簡単!
気を付けるのはどちらかというと用土の方です。
発根まで長期戦も想定して用土を選びました。
具体的には水はけがよく有機物が少ないものをおすすめします。
発根まで時間がかかるとその分カビにも侵されやすくなるので有機物や粉塵はふるいにかけて取り除きます。
あとは風通しの良い日陰~半日陰で管理してあげましょう。
早ければ1週間ほどで発根すると思います。
水やりは最初の1週間くらいは乾かさないように管理(蒸れなければ腰水もあり)して、その後は少しずつ乾燥気味の管理に切り替えていくといいと思います。
まとめ
以上がエボリスピナの発根管理の手順になります。
いかがでしたか?多少手間はかかりますが特別難しい工程はないと思います。
むしろ手間暇かけている時間こそ園芸の醍醐味ですので、難しそうと思って今一歩踏み出せなかった方も是非エボリスピナの発根管理に挑戦してみてはいかがでしょうか!
個人的な考察ですがエボリスピナが発根が難しいとされている理由として、流通している株が現地球が多いことも関係しているんじゃないかと思います。
現地球の場合、発根管理を始めてから株が目を覚ますまでにそれなりに時間がかかることもあります。
ベアルートになり成長を一時停止している状態なので当然と言えば当然ですが。
チタノタなど流通量が多い品種は日本の気候に慣れているということもあると思いますが、発根管理といっても抜き苗の半ベアルートやカキコなども含まれています。
エボリスピナに関してはそういった株があまりないので発根に時間がかかる=難しいという印象になっているのかなと。
そんなことも思ってみたり。
今回の記事は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、良い発根ライフを!
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