実生アデニウム(オベスム)最初の剪定|時期と方法、気を付けるポイントを解説!
今回は『実生アデニウムの1回目の剪定』についての記事です。
必要な道具や剪定時期、剪定のポイントなどを分かりやすく解説します。
アデニウムには何種類かあるのですが今回紹介するのはオベスムになります。
実生オベスムは、もう一つのメジャー品種アラビカムに比べ塊根上部が上に伸びやすいです。
ですので、ぽってりと太った株に仕立てるためにも剪定が不可欠です。
やり方さえわかってしまえばとても簡単ですのでこの機会に覚えてしまいましょう!
1回目の剪定の目的
実生後、初めてする剪定の目的は『芯止め』です。
アデニウムは剪定しないと上へ上へと伸びていきます。
剪定することによって、この上に伸びていくエネルギー
を横に太るために使ってもらうのです。
剪定には樹形を整えたり、風通しを良くしたり、花付きをよくしたりと
いろいろな目的がありますが、実生株の一回目の剪定の目的は「芯止め」です。
早いうちに芯止めをすることによって、コンパクトなサイズ感を保ちつつ、
アデニウム特有のずんぐりとした姿に仕立てることができます。
一回目の剪定(摘芯)はいつやればいい?
1回目の剪定は幹の直径が1.5~2.0センチくらいになれば可能です。
これくらいの太さになるまでに、早いものだと播種後3ヶ月ほど、
ゆっくりのものだと1年以上かかることもあります。
もちろん、もっと大きくなってから剪定することも可能ですか、
小さいうちにやってしまった方が簡単で手間もかかりません。
季節は6~8月がおすすめ、温かい地域なら9月いっぱいまで。
冬になりアデニウムの成長が鈍り始める時期の1ケ月前までには行いましょう。
春に播種した株が直径1.5~2.0センチになるのが10月頃ということも多いと思います。
そんなときは焦って剪定せず、来年の春まで待ってもいいでしょう。
用意するもの
必需品
『ハサミorナイフ』
あると良いもの
・ティッシュ
・殺菌用のライター
・癒合剤
まず、必ず要るものがハサミorナイフです。
個人的には先の細く尖ったハサミがおすすめです。
庭木用の剪定鋏も使いやすいです。
ナイフでもできますが、株を抑えながらの作業になるのでハサミを使った方が簡単です。
剪定部分の直径は太くても1センチ程度なので、ぶっちゃけ工作用のハサミでも問題ないです。
あると良いものとしては「ティッシュ」。切り口から出た水分をふき取るのに使います。
水分をそのままにしておくと、乾いて茶色いベタベタが残ってしまうので見た目がよろしくありません。
「殺菌用のライター」はハサミorナイフを殺菌するのに使います。
心配な方は使用前に刃を軽く炙りましょう。
「癒合剤」は切り口の保護に。塗る場合は切り口が乾いてからにしましょう。
切る前の準備
まず剪定前の大前提として、用土がしっかりと乾いていること。
目安としては水やり後5日ほど断水してあげましょう。
用土が湿った状態で剪定すると切り口の乾きが遅くなります。
その結果、雑菌が繁殖する原因にもなりますので気を付けましょう。
どこから切ればいい?
切るのはぷっくりと膨らんだ塊根部の上のヒョロっと伸びた部分。
葉は4~5枚ほど残るように切りましょう。
脇芽はこの葉の付け根から出てくることがほとんどです。
ちなみに、葉を全部落としてしまっても枝は出てくるので心配ありません。
水平にスパッと切りましょう!
ナイフで切る場合は一発で切ろうとせず、少しづつ切っていってもいいです。
切った後は…
剪定後は切り口の水分を軽くふき取っておきましょう。
そして風通しの良い明るい日陰で3日ほど管理しましょう。
その後、通常管理に戻し、水やりも再開します。
3日も経てば切り口は完全に乾いているので、水やりの際濡れても問題ありません。
ちなみに剪定した上の部分を挿し木してみたこともありますが、
小さすぎた為か発根したことはありません。気になる方はチャレンジしてみて!
まとめ
以上が実生アデニウムの1回目の剪定の方法とポイントになります。
ポイントは…
・剪定の目的は芯止め
・塊根の直径が2センチ近くになったら剪定可能
・時期は6~9月
・葉を4~5枚ほど残してハサミでチョッキン
・剪定後3日間は日陰で管理
これさえ守って剪定していただければとても簡単だと思います。
実生アデニウムを剪定する際は是非参考にしてみてくださいね!
文字だけでは伝わりにくいかもしれませんので、一応動画も貼っておきます。
今回の記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。
もし記事の中で分からないことがあったり、疑問がありましたら
インスタからコメントやメッセージで気軽に質問してくださいね(^^)
では良い剪定ライフを!
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