発根促進剤と活力剤の違い|仕組みをしっかり理解して使いましょう!
発根促進剤とは?
発根促進剤と言えば挿し木の際によく使われます。
代表的なものがルートンやオキシベロンです。
ではまず発根促進剤とはどんなものなのでしょうか?
一言でいうと根の細胞を作るためのホルモン剤です。
挿し木を行う際はまず植物を切断すると思いますが、それは植物にとっては大ケガを負ったのと同じです。
そこで植物はその傷口を塞ぐためにカルス(癒傷組織)という組織を作ります。
人間で言うかさぶたみたいなものです。
カルスは根、茎、葉など様々な細胞に変化することができます。
このカルスが根の細胞に変化し、成長していくことを発根と言っています。
(ホルモンとは情報伝物質のことで、植物全体で作られ植物全体をめぐっています。このホルモンが、花を咲かせろ!落葉させろ!などの信号送ることによって植物は環境に適応しながら成長していくことができます。カルスを作れ!根を作れ!という指示を出しているのはオーキシンというホルモンですが、発根促進剤はこのオーキシンの代わりとなる成分でできています。)
活力剤とは
活力剤は植え替えの際や播種前に種を浸すときによく使われます。
代表的なものがリキダスやメネデールです。
活力材には植物の成長に欠かせない微量元素(N,P,K以外)が含まれていて植物を健康的に育成したり、弱っている状態から回復するのを助ける働きがあります。
(※メネデールは鉄しか含んでいませんが、リキダスは鉄以外の微量元素も含んでいます。)
植え替え後に活力剤を与えるといいと言いますが、これは傷んだ根からにじみ出る成分と鉄が結合して膜のようなものを作ってくれるからです。
(根の絆創膏のようなものだと思ってください。ちなみに僕は播種前の処理にメネデールを使っていますが効果のほどは分かりません。名前的に縁起がいいですし、おまじないのようものとして使っています笑)
活力剤は根があって初めて吸収されるので、根のない植物に発根促進剤のような感じで使っても効果はないので注意してください。
まとめ
少しややこしい説明になってしまったかもしれませんが、簡単にまとめるとこうです。
挿し木(根のない植物)に使うのが発根促進剤。
根のある植物に使うのが活力剤。
難しいことは抜きにしてこのことだけ抑えていただければOKです。
用途に応じて使い分けてください!
なお発根促進剤、活力剤ともにたくさんの種類がありますので購入の際は間違わないようにしっかり調べてから購入してくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、本日も良い園芸ライフを!
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