アガベの葉が割れる!?|葉割れの原因と対策
アガベの葉が割れる!?葉割れは治る?放っておくとどうなる?|原因と対策
皆さん葉割れってご存じですが?
読んで字のごとく、葉が割れたり裂けたりしてしまう現象のことです。
アガベに限らすアロエやサボテンなど、多肉植物によく見られます。
アガベを育てている方の中にもこの葉割れ、経験したことがある人は多いのではないでしょうか?
今回この記事を書くにあたっていろいろ調べてみましたが、葉割れの正確なメカニズムというのは分かりませんでした。
葉割れというのは一つの要因ではなくいろいろな要素が重なって起きる現象だと思います。
ですので今回の記事では僕自身の経験と調べて分かったことを元に葉割れの原因と対策について紹介していこうと思います。
葉割れの原因は?
葉割れの根本的な原因、それは「葉の内部組織の成長に表面組織の成長が追い付かないから」だと思っています。
イメージとしては水風船を想像してみてください。水が葉の内部組織で、風船が表面組織です。
この時、風船が水の体積に耐えられなくなって割れてしまうのが葉割れです。
アガベはもともと乾燥地帯に自生している植物です。ですので本来、雨が降るというのは貴重な機会。
ここぞとばかりに水を吸い上げようとします。それが時として、自身の葉が蓄えられる以上の水分を吸収して葉割れが起こってしまうのではないでしょうか。
葉割れが起きやすい状況
ではどんな状況で葉割れが起きやすいのか、どんな管理をすれば葉割れを防げるのかについて考えてみます。
まず一番に気を付けて欲しいのが「水の遣りすぎ」。これは言わずもがなですね。
水遣り後しばらく経って土が乾燥しているような状況でも、葉がパンパンに張っているような状況では水やりは必要ありません。
「土が乾いてから3日後に水やりする」というような固定概念があるとついつい植物の状態にまで気を配ることができなくなってしまうということはありませんか?
土の状態はあくまで目安として「本当に植物が水を欲しがっているか」ということに注目してみてください。
アガベの場合、下葉にシワが入るなどのサインが出てくるので、それから水をやっても全然遅くないでしょう。
次に、これも水遣りに関連することですが「休眠期明けの水遣り」にも注意する必要があります。
春温かくなってからいきなり水を大量に与えると葉割れを起こしやすいと思います。
冬に育成ライトガンガンで育てていた株などは除きますが、基本的に冬は成長がほぼ止まると思います。
そこに大量の水を与えると、その水を一気に吸収しようとします。
この時、これまで休眠モードだった葉の表の表面組織はまだ成長モードに入っていないということが考えられます。
休眠期は水遣りを少なくしているはずなので、葉は通常時よりも萎んでいることも多いと思います。
結果的に内部組織の膨張に耐えられずに葉割れを起こしてしまうのではないでしょうか。
休眠期開けの水やりは、量、頻度ともに徐々に増やしていきましょう。
以上をまとめると、「普段の管理から水の遣りすぎに注意する」、「休眠期開けの水やりは慎重に」ということになります。
このことを踏まえると、雨ざらし管理というのも葉割れのリスクが高まると思います。
ワイルドに逞しく育ってくれるのも雨ざらしのメリットではあると思いますが、はじめて雨ざらし管理をする株などは様子をよく観察してあげましょう。
これら以外にも僕自身の経験として、植え替え後の葉割れや休眠期前の葉割れなど、原因が分からない葉割れも経験したことがあります。
ただ、いずれにしても葉の内部の水分量が関係して葉割れを引き起こしているというのは変わらないと思います。
葉割れが起きるとどうなる?葉割れは治る?
葉割れが起きたときに一番気を付けて欲しいのが、そこからウイルスなどが入って株全体が枯れてしまうということです。
割れた葉だけが枯れて株自体は問題ないということもあります。割れた部分が表皮化して育成上問題ない状態まで回復することも多いです。
しかし、もし葉割れが起きてしまったら、株全体をよく観察するようにしましょう。
割れた葉に黒点が出てきたり、葉全体がブヨブヨしてきたりしたら、その葉は迷わず切除しましょう。その後は株の様子を見ながら殺菌、消毒などをするとよいでしょう。
葉割れは元に戻るのか?ということですが、残念ながら葉割れが治る、元に戻るということはないようです。
僕自身も経験したことはありません。なので葉割れのない綺麗な状態に戻すには葉が更新されるのをじっくり待つしか方法はないでしょう。
まとめ
以上が葉割れの主な原因と対策でした。
正直どんなに気を付けていても葉割れしてしまうときはしてしまいますし、たくさん水遣りしても割れない株もあります。
こればかりは個体差も関係しているので絶対に葉割れしない方法というのは存在しないかもしれません。
本来植物だって自分の葉が裂けてしまうほどの水分を吸うということがないような仕組みにはなっているはずです。
しかし、人工的に整えた環境ではそのリミッターが外れてしまうような何かが起きているのかもしれません(もちろん自生株にも葉割れは起きると思いますが)。
ただ基本的には「葉の内部の水分量の急激な変化」によって葉割れが起きるということを意識してもらえれば、
対策はしやすいでしょうし、もし起きてしまったときにも落ち着いて対応できるでしょう。
今回の記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。
では、本日も良い水やりライフを!
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