あなたのチタノタ、多分オテロイ!
チタノタとオテロイの違い理解していますか?
突然ですが今回の記事は「あなたのチタノタ、多分オテロイ!」
と言われて「ん、何言ってんの?」という方に是非読んでいただきたい記事となっております。
逆に「あーそうだよね。ややこしいからほとんどの人が勘違いしてるかもね」
と思った方、この記事をそっと閉じてください。
実は僕も最近までそこら辺の事情については理解が曖昧でした。
「チタノタとオテロイ、違うってことは知ってるけど詳しくは分からない」
そんな方に向けて、今回はそこら辺をなるべく簡潔に分かりやすく説明できたらと思っています。
チタノタとオテロイは別種です!
まずこの両者の違いとして
チタノタ = ランチョタンバー系(以下ランチョ)の特長
オテロイ = シエラミクステカ系(以下シエラ)の特長
を持っています。
この段階で分からなくてもここは丸暗記でお願いします笑
後から徐々に分かってきます。
近年、チタノタとオテロイについて別種だなんだと言われてごちゃごちゃなっている一番の原因は、
この2種が30年以上もひとまとめに「チタノタ」とされてきたからです。
チタノタとオテロイが別種であるということが発表されたのは2019年のことです。
最近ですよね!
そして、多分皆さんが「チタノタ」と聞いて想像する姿、あの肉厚幅広の葉に激しい鋸歯。
それこそが実は「オテロイ」なのです。
ここでチタノタとオテロイ、それぞれの特長を簡潔にまとめるとこのようになります。
チタノタ(ランチョ)= 葉は白味を帯びていて比較的細長い、鋸歯はおとなしい。
オテロイ(シエラ)= 葉は緑で肉厚幅広、鋸歯は荒々しい。
どうでしょうか。一般的にチタノタとして流通しているもののほとんどが上記のオテロイの特長に当てはまると思います。
ですので「アガベチタノタ 白鯨」は実は「アガベオテロイ 白鯨」
「アガベチタノタ ブラックアンドブルー」は実は「アガベオテロイ ブラックアンドブルー」
が正しい表記となります。
ホワイトアイスなんかはチタノタの特長と合致しているものが多いので
これまで通り「アガベチタノタ ホワイトアイス」が正しい名称になると思います。
ちなみにチタノタブルーも特徴的には「チタノタ」だと思います。
チタノタブルーの選抜交配品種が「白鯨」であったり「BB」であったり「姫厳竜」だと思っていた方も多いのではないでしょうか。
チタノタブルーは白鯨やBBみたいに厳つい鋸歯を持った姿になりにくいちょっと残念なチタノタだと思っていた方はいませんか?
なりませんよ!だってチタノタだもん!ということです。
白鯨やBBがそもそもチタノタではなくオテロイなんです!ということです。
自分で書いていてもまだややこしい笑
最初に書いた「ランチョタンバー」「シエラミクステカ」というのは、
それぞれ「チタノタ」と「オテロイ」が最初に発見された場所の地名(いずれもメキシコ)になります。
チタノタとオテロイの違いを理解している人だと「このアガベはランチョ系だね」とか
「このアガベはシエラ系だね」と言ったりするので是非覚えておいてください。
「チタノタ系だね」「オテロイ系だね」と言わないのは「流通名としてのチタノタ白鯨やチタノタBBとはちがう意味だよ」てことだと思います。
「きちんと違いを理解しているよね?」的なジャブにも思えます笑
何度も言いますよ。
チタノタ = ランチョ
オテロイ = シエラ
です!笑
これだけでも覚えておいてください。
ちなみによく聞く「FO76」というのは「オテロイ」が初めて発見された時の管理名だそうです。「FO76 = オテロイ」という理解でOKです!
ランチョ=ヴェルデ、オテロイ=アズール なんて言うさらにややこしい話もあるのですが今回は省きます。
気になった方は調べてみてください。この記事の内容が分かれば比較的すんなり理解できると思います。
まとめ
・チタノタ = ランチョタンバー = 葉は白味を帯びて細長、鋸歯はおとなしい
・オテロイ(FO76) = シエラミクステカ = 葉は緑で肉厚幅広、鋸歯は荒々しい
いかがだったでしょうか。
チタノタとオテロイの違い、もう完璧ですね!?
いまいちピンと来ていない方はこの記事をもう一度読んでみてください。
僕もこれを理解するのにいろいろな記事を何度も読みました笑
ややこしいところではありますが、しっかり覚えてアガベに対する理解をより深めていきましょう。
現在はチタノタ、オテロイに加え、その選抜品種にもさらに名前が付き、何が何だか分からなくなっているのも事実です。
また、流通名、園芸品種名としてのチタノタがオテロイに統一されるまではまだまだ時間がかかると思います。
(個人的には早く統一されるのがいいと思っていますが、いろいろな思惑が渦巻く世界でもあります…)
ですので、この記事を読んだ皆さんがアガベを購入する時は、名前や見た目に惑わされることなく自信をもって選べるようになっていただければ嬉しいです。
今回の記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。
では、今日も良いアガベライフを!
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