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亀甲竜の実生(春播き)育成レポート|【23.04.01~現在】まで随時更新中

【春蒔き】実生亀甲竜の育成レポート|播種23.04.01~現在まで

亀甲竜 実生

この記事は亀甲竜(ディオスコレア・エレファンティペス)の実生レポートです。

亀甲竜にはアフリカ亀甲竜とメキシコ亀甲竜がありますが、今回育てるのはアフリカ亀甲竜です。

今までも本種の実生は行ったことがありますが、今回は春に種を蒔いてみました。

通常は秋に蒔きますが、それだと夏の休眠期まで半年ほどしかありません。

春に撒くと翌年の休眠期まで1年以上続けて育成できるのではないかと思い実験的ですが春蒔きを行ってみました。

ですので夏は室内の比較的涼しい環境で育成します。

実生一年目はそれほどスペースも取らないので管理も楽だろうという魂胆です。

もちろん夏を乗り越えられずに実験終了となる可能性もありますので温かい目で見守ってください笑

できれば「亀甲竜って春に蒔いても大丈夫なんだ!」みたいなレポートになればいいなと思っております。

ではどうぞ!

 

23.04.01|播種(はしゅ)

北関東平地では気温3~20℃くらいの時期です。

管理は室内の明るい窓辺(直射ではない)。室内なので夜でも体感15℃くらいはあると思います。

寒さよりも温かくなり過ぎの方が要注意だと思います。

秋蒔きの時は10~11月に播種していますが屋外管理で問題なく発芽しています。

それに比べると今回の環境はだいぶ温かいです。

首振りサーキューレーターは常時。日中は窓を少し開けて換気もしています。

 

23.04.17(育成17日目)|ほとんどが発芽してきました

早いもので播種後5日目くらいから芽を出し始めました。

そこから毎日発芽が確認でき、半分以上が発芽しています。

亀甲竜 実生

秋蒔きの時もそうでしたが、発芽するまでの期間はかなり個体差があります。

播種1ヵ月後に発芽するものもあるので、もう少し数は増えてくると思います。

使っている鉢はプレステラ90です。そこに種を4×4または4×5列くらいで蒔きました。

16~20粒/1鉢って感じです。

水やりに関しては腰水管理です。メネデールを通常希釈倍率より少し薄めたものを使っています。1週間ほどで8~9割蒸発してしまうので、そしたら水をつぎ足します。

古い水は捨ててないのでNO換水です(本当は換水が好ましいと思います)。

ダコニール(防カビ剤も一度霧吹きしましたが、しっかり換気して風を当てていればやらなくても大丈夫だと思います。そこら辺は育成環境に合わせて行ってください。

写真を見ていただくとお分かりの通り、明るい窓辺に向かって伸びていってます。

くるっとトレーを回転させても2~3時間後にはしっかり窓辺方向に向かって傾きます。

できれば毎日回転させた方がいいのでしょうけど、3日に1度くらい気が向いたときに回している程度です。

 

23.04.24(育成27日目)|葉が大きくなってきました

 

亀甲竜 実生

 

亀甲竜 実生

 

亀甲竜 実生

一日ごとに葉が大きくなっていくのが分かります。

腰水はまだ続けていますが、ここから徐々に通常管理に切り替えていこうと思います。

いつも通り腰水をして、トレーの水がなくなってから三日後くらいに浅めの腰水ってサイクルで行こうと思います。

秋播きだと1か月後には2枚目の葉が出てくるでしょうが今回はどうでしょうか。

今のところ秋播きと変わらない成長を見せてくれています。

あと、しっかり腰水から通常管理への切り替え時にカビが発生しやすい気がします。

なのでたまには殺菌剤(ダコニール)を霧吹きしてあげようと思います。

 

23.5.11(育成44日目)|屋外管理に

亀甲竜実生 成長記録

この日から屋外管理に切り替えました。は継続中です。

葉のサイズは一回りほど大きくなっています。

外管理最初の夜は気温6℃まで下がっていて少しヒヤッとしましたがそれ以降最低気温は9度くらいです。

ほぼ毎日観察していますが問題はなさそう。

ハウス内で遮光しており遮光率は80%ほど。まだ芋が小さいのでとにかく葉焼けさせないことを第一に管理しています。

常時換気していますが、日中の最高気温は31℃。本来夏は休眠期なので異変があればすぐ室内に取り込もうと思っています。

早く2枚目の葉が出てきて欲しいところ。

 

23.5.31(育成64日目)|芋を確認してみた

亀甲竜 実生

 

亀甲竜 実生

播種後2ヶ月。

この日、初めて芋の状態を確認してみました。

一番角のやつを割り箸でゴソっと、根を傷つけないように気を付けながら。

結果としては思っていたよりも芋も根もしっかりしていました。

芋の大きさは計ったわけではないですが、6~7ミリくらいだと思います。

亀甲竜 実生

 

亀甲竜 実生

そろそろ常時腰水は卒業して大丈夫そうです。

トレーの水がなくなってから2日後に足し水(二日でなくなるくらい)のペースで

管理していこうと思います。足し水ではなく普通に水やりすると、水圧で葉が倒れてしまうので

もうしばらくはこの方法でいきたいと思います。

 

23.06.06(育成70日目)|楽しいイモ掘り!(鉢上げ)

もう少しプレステラでの育成をと考えていたのですが、芋が大きくなってきたせいで表土が盛り上がってきました。

亀甲竜 実生

(写真では少し分かりにくいです。)

では芋を抜いていきます。

表土にはバーミキュライトをかぶせていたので、水に浸すと簡単に芋が出てきました。

亀甲竜 実生

 

亀甲竜 実生

 

亀甲竜 実生

 

白くて可愛い芋がたくさん。

プレステラ90に4(5)×4列で蒔いたのですが、この時点でまあまあきつそうですね。

根はしっかり張っているようです。

ここから葉を軽く束ねて、水の中でポットをひっくり返します。

亀甲竜 実生

 

亀甲竜 実生

こんな感じでたくさん取れました。

土の中でしっかり育っていてようで嬉しい瞬間であります。

ここで発見がありました。

亀甲竜 実生

発芽し葉が伸びてきた段階でなぜかイジけてしまった株。

2本目の葉がしっかり成長して育っていました。たくましい。

亀甲竜 実生

では今回使う土ですが、

赤玉2:日向2:園芸用土1:バーミ1

です。

ここからは根腐れの心配が少なくなったので、有機成分として園芸用土を追加しました。

各ポットにマグアンプ大粒を1~2つ入れています。

亀甲竜 実生

今回も芋は埋めました。深さは深くても5ミリくらいです。

2枚目の葉が出れいるものに関しては葉が埋もれないように浅めに植えています。

ここから腰水は卒業です。遮光は60~80%くらいです。様子を見ながらもう少し日に当ててあげてもいいかも。

用土が半渇きになったタイミングで水やりしていきます。

さて、ここから休眠せずに夏を乗り越えることができるのでしょうか。

 

23.09.04(育成5ヶ月目)|葉、ほぼ全枯れ(休眠or永眠?)

亀甲竜 実生 1年目 休眠

前回の「鉢上げ、植え替え」後から徐々に暑さも厳しくなっていき…

葉はほぼ枯れてしまいました。

これは通常のサイクルの休眠期なのですが、

実生4~5ヶ月目の株では永眠になりかねない事態です。

では芋の状態を見てみましょう。

亀甲竜 実生 1年目 休眠

 

亀甲竜 実生 1年目 休眠

 

ヘコんでいる芋もあればヘコんでいない芋も。

5.6個掘り返してみましたが割合としては半々な感じ。

心配なのは少しプニプニしている芋があるということ。

深めに埋めたものと浅めに埋めたものがありますが、その差ではないみたいです。

もしかしたら半数くらいは永眠となってしまうかもしれません。

 

(おまけ)

二日後、よく見ると

お目覚めの株がありました。

亀甲竜

 

2023.10.19(育成約7か月目)|無事お目覚め

 

亀甲竜 実生

 

亀甲竜 実生

 

ほぼ全ての株がお目覚め!

良かった死んでなかった。

9月の後半から続々と芽吹いて現在の様子です。

ここで一つの結論が出ました。

『亀甲竜は春に蒔いても大丈夫!』

ということです笑

まあ普通に考えて環境さえしっかり整えてあげれば当然なのですが、

何か特別な設備がなくても大丈夫と言うことです。

反省としては夏場に水やりが少なすぎたかな、ということ。

渇きより蒸れの方が怖かったので少なくしてましたが

もう少し多めに水やりしても良かったかなという感じ。

まだまだ小さいし今年は支柱いらないかな。

 

つづく…

 

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ちなみにインスタYoutubeやってます。

興味があれば覗いてみてくださいね(^^)

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