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栃木の冬は厳しい

擬人化した冬型植物

 

冬も本番になり、私の住む栃木県では、朝晩ずいぶん厳しい寒さになってきました。



朝、ハウスを開けると中は結露しており、その空気に触れた瞬間、「ああ、もう完全に冬だなぁ」と感じます。

夏や秋のように、日々の成長を追いかける季節と比べると、冬は植物と向き合う時間の質が少し変わります。



水やりの回数は減り、植え替えなどの作業も少なくなり、体力的にはずいぶん楽になります。

その分、自然と植物を“観察する時間”が長くなっていきます。

朝晩の冷え込みは厳しくても、昼間のハウス内は30℃近くまで上がることもあり、

一日のうちのほんの一瞬、空気がふっと和らぐ時間があります。



その短い時間が、冬の管理の中でのちょっとした楽しみでもあります。

冬型植物は、朝晩の寒さにも負けず、ゆっくりと葉を伸ばし、小さな花で私たちを楽しませてくれます。



派手な成長はなくても、その姿からは夏以上に植物の力強さを感じることがあります。



一方で、夏型植物は葉を落とし、静かに寒さに耐えながら、次の季節を待っています。

冬型植物の魅力を感じつつも、寒さが本格的になってくると、どこかで「もう春が待ち遠しいな」と思ってしまう。



それはきっと、植物を育てている人なら誰しもが感じる気持ちではないでしょうか。

内陸に位置する栃木県では、日中と夜間の寒暖差も大きく、冷え込む日はマイナス10℃近くになることもあります。



そんな環境だからこそ、植物と向き合う時間はより慎重に、そして丁寧になります。

まだまだ先の春を楽しみにしながら、今しか味わえないこの静かな時間も大切にして、

園芸のある暮らしを楽しんでいけたらいいな。



そんなことを思う、今日この頃です。

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