レウクテンペルギア プリンキピス (晃山) | 1属1種の珍サボテン
レウクテンペルギア プリンキピス (晃山) | 1属1種の珍サボテン
基本情報
和名:晃山(こうざん)
学名:Leuchtenbergia principis(レウクテンベルギア・プリンキピス)
分類:サボテン科 レウクテンベルギア属(一属一種)
原産地:メキシコ中部〜北部の高地(標高1,000〜1,500mの半砂漠地帯)
別名:アガベカクタス(Agave Cactus) — 姿がアガベやアロエに似ていることから
特徴と魅力
晃山の魅力は、その唯一無二のフォルムにあります。青緑色の三角錐状の突起(結節)がロゼット状に広がり、その先端から黄金色の細い棘が伸びます。この棘は枯れ葉のように儚げでありながら、光を浴びるとまるで金箔を散らした工芸品のような輝きを放ちます。成長とともに株元は木質化し、年月を重ねた幹が浮き上がる姿は彫刻作品のような風格さえ感じさせます。まさに自然が生み出したオブジェ。アガベの力強さと、サボテンらしい独特の個性を併せ持つその姿は、植物コレクションの中でもひときわ異彩を放つ存在です。
春から夏にかけて咲く花もまた見事で、直径10cmほどの鮮やかな黄色い花を開かせます。中にはわずかにピンクがかった個体もあり、黄金色の棘と相まって華やかな印象を与えます。まるで砂漠に咲く小さな太陽のように、ひときわ明るさを添えるのです。
成長過程や季節ごとの変化
若い株はコンパクトで、結節の先端に数本の短い棘を持つ程度ですが、成長すると1つの結節から10本前後の棘を伸ばすようになります。棘は成長の初期には黄金色を帯び、古くなると灰褐色に変化します。腕(結節)もまた時間とともに細り、色合いを変えながら株全体の風格を増していきます。
数十年かけて株元は木質化し、まるで小さな木の幹のような姿に。単頭で育つことが多いですが、大きく成長した株では株元から子株が出て群生することもあります。季節によっても表情が変わり、春から秋の成長期には新しい結節や棘を展開し、冬は休眠に入って動きを止めます。
育て方
光:年間を通じて日当たりの良い場所を好みます。直射日光に強いですが、春先や梅雨明けなど日差しが急に強くなる時期は、遮光ネットで調整すると安心です。
水:春から秋の成長期は「土がしっかり乾いてからたっぷり」が基本。冬は休眠するため、水やりは控えめにして断水気味に管理します。
土:水はけのよいサボテン用培養土が適しています。根が塊根状に発達するため、通気性を重視した配合が理想的です。
温度:耐寒性は高く、0℃程度まで耐えることができます。ただし凍結や霜にあたると株を傷めるため、寒冷地では冬は室内に取り込むと安心です。
肥料:春から秋にかけての生育期に、薄めた液肥を月1回ほど与えると元気に育ちます。
育てる際の注意点
晃山の棘は見た目に反して非常に柔らかく、軽い力でも折れてしまいます。折れてしまった棘は再生しないため、管理時には不用意に触れないよう注意しましょう。また、風通しの悪い環境では根腐れや病害が発生しやすいため、鉢植えの場合は特に置き場所に気を配ることが大切です。
雑学コラム
晃山は「サボテン界のアガベ」とも呼ばれるほど特異な姿から、古くから愛好家の間で珍重されてきました。日本でも明治時代にはすでに知られており、その優雅な姿は盆栽のように“時間をかけて育てる美”として親しまれてきました。また、近縁のフェロカクタス属と交配できることから、愛好家の間では交配種の研究も進められています。自然界では、乾燥地帯で生き残るために「枯れ草に擬態しているのではないか」とも言われますが、その真意は謎に包まれています。こうした生態的なユニークさも、コレクター心をくすぐるポイントです。
まとめ
レウクテンベルギア・プリンキピス(晃山)は、一属一種の希少なサボテンでありながら、比較的丈夫で育てやすい植物です。黄金色の棘と木質化した幹が織りなす姿は、まるで自然が生んだ芸術作品。時間とともにその美しさが深まっていく姿を眺めることは、育てる人にとって大きな喜びとなるでしょう。サボテンの概念を覆すこのユニークな植物、ぜひじっくりと育ててみてはいかがでしょうか。
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