「夏の間に塊根植物が元気に育ってほしい！」

そんな思いで毎日お世話しているのに、気づいたら葉が黄色くなったり、根腐れしていたり…そんな経験、ありませんか？

特に夏は「水やりのタイミング」や「日当たりの管理」など、ちょっとしたミスが植物の調子を崩す原因になります。私自身も最初は「これでいいのかな？」と、試行錯誤の連続でした。

でも実は、夏の塊根植物育成でやってはいけないNG行動は意外とシンプル。ポイントを押さえれば、失敗をぐっと減らせます。

この記事では、私の経験も踏まえながら、夏に気をつけたいこととその対策をまとめました。

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■ 夏の植物の状態について

まず大前提として、塊根植物に限らず、多くの植物（多肉植物や灌木類など）は夏に成長が鈍ります。この記事では夏型植物を対象としていますが、「夏型」とはいえ最も生育が旺盛なのは、春や秋の最高気温25～28度くらいの時期です。

「夏型」という言葉が誤解を招きがちですが、真夏の7〜8月は、植物にとっても過酷な環境。だからこそ、いたわるような管理が必要です。以下のポイントをしっかり確認していきましょう。

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■ NG行動①｜日中の水やり

真夏の強い日差しの中で水やりをすると、鉢の中の水が温まり、根が“やけど”をしたような状態になります。

根へのダメージを避けるためにも、水やりは朝の涼しい時間か、夕方に日が落ちてから行いましょう。

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■ NG行動②｜夏の植え替え

日本の夏は高温多湿で、植物にとっては夏バテ状態になりがち。そんな時期に植え替えを行うと、さらにストレスを与えてしまいます。

植え替えは春や秋の、気温が安定している時期がベストです。

どうしても夏に植え替えが必要な場合は、根をできるだけいじらず、作業後は直射日光を避けて風通しの良い日陰で管理してください。

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■ 注意点①｜根腐れ

高温多湿の環境は、嫌気性菌が活性化しやすく、根腐れのリスクが高まります。

主なサインとしては、葉が黄色くなる、塊根部が柔らかくなる、水やり後に土の乾きが遅くなる、などがあります。

【対策】

・通気性・排水性の良い用土を使う

・水やり後はできるだけ早く用土が乾くようにする

・水やりの間隔を見直し、常に湿った状態を避ける

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■ 注意点②｜葉焼け・塊根焼け

強い直射日光によって、葉や塊根が日焼けを起こすことがあります。

前兆としては、葉の色が薄くなり、白っぽく抜けたようになるケースが多いです。特に塊根部が焼けてしまうと、回復が難しく、跡が残ってしまうことがあるため注意が必要です。

【対策】

遮光ネットや寒冷紗で日差しを和らげましょう。特に西日が強い場所では、遮光していても直射が差し込むことがあるので、置き場所の見直しも検討しましょう。

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■ 注意点③｜害虫

夏は害虫の活動が活発になる季節。アブラムシ、カイガラムシ、ハダニなどが発生しやすく、吸汁によって植物が弱ったり、ウイルスを媒介されたりします。

【対策】

・1匹でも見つけたら、早めに駆除

・屋外では防虫ネットを活用

・定期的に葉裏や茎をチェックして、早期発見に努める

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■ 注意点④｜肥料の与えすぎ

真夏は多くの塊根植物が成長を抑えるため、成長期と同じような肥料の与え方はNGです。

吸収しきれずに肥料焼けを起こし、葉が黄変したり落葉したりすることもあります。窒素分が多すぎると、葉が軟弱になって病害虫の被害を受けやすくなります。

【対策】

7〜8月に肥料を与える場合は、通常より薄めにする、もしくは控える判断も重要です。

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■ 注意点⑤｜蒸れ

高温多湿で空気がこもると、病気やカビ、根腐れなどのトラブルが発生しやすくなります。

【対策】

・サーキュレーターや換気で空気を動かす

・鉢同士の間隔を空ける

・葉が茂りすぎている場合は軽く剪定して通気性を確保

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■ まとめ

夏の塊根植物育成では、

・日中の水やりを避ける

・植え替えは極力控える

・根腐れ・葉焼け・塊根焼け・害虫・肥料の過多・蒸れに注意する

これらを意識した管理がポイントです。

大切なのは「様子をよく観察し、必要に応じて環境を調整する柔軟さ」です。植物の状態は日々変化するので、こまめなチェックと丁寧な管理がトラブルを防ぐ鍵になります。毎年猛暑と言われる近年ですが、今年も乗り切っていきましょう！