【多肉・塊根】実生用土の作り方【汎用性抜群!】
春と言ったら実生の季節!
今回のブログでは実生をするときの用土の作り方を解説します。多肉や塊根など、植物の種類が変わっても実生用土に求められる性質はそこまで変わりません。なので本記事では、なるべくシンプルで汎用性の高い実生用土の作り方をご紹介します。
実生用土に求めれれること
実生用土で特に重視すべきポイントとして
・水持ち
・清潔さ
が挙げられます。
「水持ち」を良くするのは、まだ小さい苗が水切れを起こさないためです。発芽直後の苗は、ある程度成長した株と違い水分を蓄える力が弱いです。そのため常に用土から吸水している必要があり、ほんの短期間の水切れが「死」に直結してしまうこともあります。
そして、用土が常に水分を含んでいてもカビや根腐れが発生しない「清潔さ」も大切です。パキポディウム等がそうですが、植物によっては種子がとてもカビやすいものもあります。実生では用土に付いた菌が種子に移らないためにも、清潔な土を使う必要があります。
ベース用土の配合
基本となる用土は『 赤玉土:日向土(軽石):=6:4 』(小粒)これだけです。超シンプルですが、ほとんどの多肉植物、塊根植物はコレで問題なく実生できます。なぜこの配合かと言うと、発芽後~鉢上げまでの育成期間のことを考慮してです。ぶっちゃけ「発芽させるだけ」なら赤玉土100%でも日向土100でも問題ないでしょう。実生の場合、最初に腰水で管理することがほとんどだと思います。その後通常管理に切替えますが、水持ちが良すぎても悪過ぎても枯れるリスクが高まります。成長した多肉、塊根植物であれば、多くの場合はもっと水はけのよい用土を好みますが、実生1~2年目の子株は「赤玉:日向=6:4」くらいの少し水持ちが良い用土で育てた方が枯れるリスクが抑えられ、上手に育成できます。
実生用用土作りのポイント
ここからは、さらに実生の成功率を高めるためのポイントを紹介します。実生では小さな管理の積み重ねが、最終的な発芽率、成長率の差となって現れます。細かいことですがしっかり押さえておきましょう!
ポイント①|表土には細粒赤玉を
先ほど紹介したベース用土の上に、約1~2cmほど細粒の赤玉を敷いてやると良いです。細粒を敷かなかった場合、最初の根が用土に活着しにくく倒れやすかったり、ベース用土の粒の間に変な角度で入り込んで言ってしまうことがあります。
ポイント②|微塵はしっかり取り除く
微塵には細かい用土の他に有機的なゴミが含まれている可能性もるので、しっかり取り除きましょう。
ポイント③|しっかり殺菌
実生初期はとにかくカビとの戦いです。播種前にしっかり用土を殺菌しておきましょう。熱湯殺菌やダコニール水での殺菌、消毒がおすすめです。
ポイント④|有機物は入れない
有機物はカビ発生の原因になります。腐葉土やたい肥は使わないようにしましょう。市販の培養土(最初からいろいろなものがブレンドされている土)にも有機物が入っていることも有るので注意しましょう。
ポイント⑤|炭&ゼオライト
炭やゼオライトには根腐れ防止効果や用土を清潔に保つ効果があります。入れ過ぎはpHが傾きすぎることも有るので注意しましょう。ただし、用土や水が清潔に保たれていて、しっかり換気もできていれば必須ではないです。
ポイント⑥|赤玉は硬質の方が良い?
基本的には硬質である必要はないと思います。硬質赤玉は崩れにくく長持ちするメリットはあります。が、実生苗はまだ根も弱いので、適度に柔らかい一般的な赤玉土で良いと思います。
ポイント⑦|バーミキュライトは…
バーミキュライトは用土を軽量化し、水持ちを良くする効果があります。ただし、コケが発生しやすいとういう欠点もあります。無菌なので、発芽させるときだけ使うのは良いのですが、発芽後もしばらく同じ用土で管理する予定の場合は使わない方が無難です。
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