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ケラリア ピグマエア( Ceraria pygmaea)

ケラリア ピグマエア

 

冬型コーデックスの人気種、ケラリア・ピグマエア。

コンパクトなサイズ感ながら古木のような貫禄が漂う。

それはまるで大木をそのままミニチュアにしたようだ。

ささくれだった幹肌とプクプクした可愛い葉とのギャップが面白い。

葉にはうっすらとブルームがのり、形は卵型からハート型に似た形まで個体差がある。

原産地は南アフリカとナミビアの国境にかけてで丘陵の岩場などに自生している。

成長は非常にゆっくりで幹の直径が10cmを超えるのには30年以上かかると思われる。

大きさは最大でも幹径15cmほどでこれほどの大株はほとんど流通しない。

ある程度成熟した株は、早春~春に花を咲かせる。

雌雄異株であり雄株は薄みどり色、雌株は薄ピンク色のとても小さい花を咲かせる。

 

日々の管理

秋~春にかけての成長期はしっかりと日光を当てて育てる。

光量が不足すると枝が徒長しやすく、また本種の魅力でもあるプクプクとした葉も細長く伸びやすい。

成長期は割と水を欲するので用土が乾いたタイミングでたっぷりと与える。

本種は塊根植物に分類されることも有るが、どちらかというと灌木のため水やりは多めに行っても根腐れの心配はさほどしなくても大丈夫だろう。

ただし蒸し暑さ嫌うため、通年風通し良く管理する。

肥料は成長期に薄めた液肥を月1回、または秋口に緩効性肥料を与える。

本種は昼夜の寒暖差がある春と秋によく成長する。

冬型と言っても真冬は少し成長が鈍る。

最低気温は5~10℃をキープできれば問題ない。

そして冬型ではあるが夏でも落葉しないことが多い。

桜が散る頃になると成長は徐々に止まってくるので水やりの量、頻度共に少なくする。

休眠に入ると葉が黄味がかり、用土の乾きも遅くなってくる。

このサインを見逃さないようによく観察しておこう。

休眠期とはいえ、夏も根が枯死しないために葉水を月に数回行うと良い。

また20~30%の遮光をする。

 

memo

・ケラリア属ではピグマエアが有名だが、他にもフルチコーサ、ナマクエンシスなど魅力的な種もある。

・成長した株は枝が入り組んでいるため、虫が潜んでいても発見が遅れることがある。

葉にダニが噛んだ

・種小名のピグマエアはピグミー(小さな)に由来する。

・1926(発見)~1996まではポーチュラカリア属であったが、同年のダグラス・ローリー氏によってケラリア属に再分類された。

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