【アガベの育て方】冬→春の管理へ!【やるべきこと|気を付けるポイント『6選』】
春になりいよいよアガベの育成シーズンがスタート!
植替え、遮光、肥料とやることも多いですが、この時期が肝心。適切な管理は春以降の健康な育成にも繋がります。そこで今回は「春のうちにやってほしいこと」「その際に気を付けるポイント」について解説します。
春にやること/気を付けること①|植替え
アガベは根の育成が旺盛です。最低でも2~3年に1度は植替えを行いましょう。子株~中株など、大きく育てたい場合は1年に1度、一回り大きい鉢に植替えてあげると良いでしょう(現在の鉢に対してしっかり根の量が増えていることが条件です)。中株~大株で形がほぼ完成している株に関しては、根鉢になっている場合は植替えを行います。水やりした後の水がすぐに引いていかないときは根鉢になっているサインです。さらに大きく育てたい場合は鉢増しましょう。なるべく大きくせずに維持したい場合は、根をしっかり目に整理して同じ大きさの鉢に戻してあげましょう。植替えタイミングの目安は最低気温が10℃を下回らなくなった頃です。元肥としてマグアンプ等を少々入れておくと良いです。
春にやること/気を付けること②|施肥
最低気温が15℃以上になると本格的な成長シーズンになります。このタイミングで施肥を行いましょう。いろいろなタイプの肥料がありますが、おすすめは緩効性の置き肥タイプ。数か月間じっくりと効果が持続します。元肥を入れているという場合は推奨量より少なめに与え、足りなそうな場合は様子を見ながら液肥を与えましょう。なお肥料の与え過ぎは、徒長や根焼けの原因となります。早く大きく育てたくても、焦らず少量づつ追加して様子を見るのが安全です。
春にやること/気を付けること③|害虫対策
春は植物だけでなく、害虫たちも活発に動き出す季節です。一度害虫に傷つけられてしまった葉は元に戻らず、更新されるまでに長い月日を要します。特にアガベに付きやすい虫として、アザミウマとアガべマイトがあります。アザミウマは新葉にかすり傷のような跡を残します。根から吸収させるタイプのオルトランや、直接スプレーするベニカなどが代表的な薬剤です。
アガべマイトはボヤボヤっとしたシミのような跡や色抜け、鋸歯の萎縮などが起きます。「花いとし」や「アグリメック」などをローテーションで使用すると効果的です。いずれの薬剤も使い続けると効果が落ちてきますので、複数をローテーションさせながら使用するのがおすすめです。
春にやること/気を付けること④|遮光
3~4月は特に遮光の必要はありません。6月に入り日差しが強くなる頃で問題ないでしょう。ただし、小型温室やハウス管理の場合は注意が必要です。3月~でも閉め切った温室内は40℃以上になり、そうなるとさすがのアガベにとっても過酷な環境です。そうなる前に換気をするのがよいのですが、場合によっては寒冷紗などで遮光をして温度上昇を抑えるのも効果的です。特に近年の暑さは異常ですし、遮光を張るタイミングは年々早くなり、遮光率もより高いものを使う方が増えているのではないでしょうか。アガべの葉を良く観察し、色が薄くなって来たり、急にストレスカラーが出てきた場合は寒冷紗や遮光ネットを張るのも一つの対策です
春にやること/気を付けること⑤|水やりについて
暖かくなるにつれて徐々に水やりを増やしていきましょう。ポイントは晴れた日の午前中に行うことです。2日以内で用土が乾く程度の水やりにしましょう。春と言っても夏ほど用土の乾きは早くないので、タイミングを間違うと、いつまでも用土が湿ったままになってしまうこともあります。できれば翌日の天気も晴れの日に行いましょう。注意点として、春に成長しだした株にいきなりたくさんの水を与えると葉割れが起こることがあります。1度の水やりで葉割れが起こることはあまりないですが、乾燥期間を挟まずに断続的に水やりを行うと発生しやすくなります。また冬の間、寒さや乾燥でストレスカラー(赤やピンクや紫色)が出ている株についても、水の遣りすぎは禁物です。株が本調子ではないので水を吸いきれず根に負担がかかります。アガベはとても乾燥には強いですので焦らず少しづつ水やりを増やしていきましょう。
春にやること/気を付けること⑥|屋外管理に切り替えるタイミングについて
春から屋外管理に切り替える際は、最低でも気温が10℃を下回らなくなれば枯れるという心配はないでしょう。ただし、室内が暖かい環境だった場合はより慎重に屋外管理に切り替えましょう。地域によって時期は異なってきますが、「屋外の最低気温」と「屋内の最低気温」の差が一番小さくなる時期にを目安に屋外管理にしてあげると良いでしょう。またその際、室内で光量を控えめに管理していた場合は葉焼けにも気を付けましょう。最初の1週間以上は「午前中のみ陽が当たるような環境」で慣らしてから、しっかり日当りの良い場所に置いてあげましょう。
memo…
・中株(手乗りサイズくらい)以降ならベアルート(根のない状態)で数ヶ月放置しても枯れないほど丈夫なので、根を整理する際は心配せずに、ガッツリ整理してあげて大丈夫です。
・屋外管理に切替えたタイミングは葉焼けに注意
・害虫対策は粘着シートも効果的。黄色いシートは花の色。虫を寄せ付けて捕まえます。
・ストレスカラーや葉割れ等の不調は原因が複数あることも…。原因を一つに決めつけずに総合的な判断を!
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