【初心者向け】アガべの用土を自作しよう!【シンプルisベスト】
皆さんはアガベを育てるのにどんな用土を使っていますか?実はアガベ育成に使う用土はとっても簡単に自作できるんです!今回はそんな用土の作り方と、さらに用土をワンランクアップさせる方法を紹介します。
自作用土はシンプルisベスト!
私はこれまでアガベ用土について様々な試行錯誤を繰り返し、時には失敗もして現在の答えに辿りつきました。それは「結局シンプルでいいや」です。もちろん、素材や配合比率など突き詰めればキリがないのですが、そこまで時間と手間をかけたからと言ってそれだけ育成に違いが出るかと言ったら「そこまで出ない」と言うのが現時点での結論です。それよりは、日照条件であったり、水やりであったり、肥料であったりを改善したほうが、より美しい株を育てるための近道であると思っています。
使う用土は2種類だけ|①赤玉土
まずはキングオブ園芸用土の赤玉土。弱酸性で保水性、水はけ共にバランスが良いので、どんな用土にも必ずと言っていいほど配合されています。ただし比重が少し重いのと、アガベ育成に使う場合には少し保水性が高すぎるので、水はけを重視した用土と併用します。一般的な赤玉土は1~2年で粒が崩れてくるのに対し、高温で焼成した硬質赤玉土は粒が崩れにくいですが高価です。
使う用土は2種類だけ|②軽石
鉢底石にもよく使われる軽石ですが、アガベの用土として使う際は「小粒」を用土に混ぜ込んで使用。pHは6の弱酸性。メーカーによって多少違いがあるが、同じ軽石の一種である日向土に比べて多孔質の穴の一つ一つが大きく若干軽い傾向にある。そして日向土に比べて安価。色が白いので、用土を作る際にしっかり均一に混ぜられているか一目で分かるのが良い。崩れにくく再利用できるので経済的。使う際はよくふるいにかけないと結構微塵が出る。
配合比率|赤玉土:軽石 = 1:1
肝心な配合比率ですが「赤玉土:軽石 = 1:1」を基準とします。使う用土がシンプルなら配合比率も究極にシンプルです。目分量でザックリ半々になるように用土を投入したら混ぜるだけで完成です(私はここにマグアンプを少量入れています)。この赤玉土:軽石 = 1:1と言うのが基本の用土になるのですが場合によっては配合比率を少し変えてあげた方がいい場合もありますので紹介仕手おきます。
まずは子株の場合。実生1~2年ほどの株です。この場合は赤玉:軽石=6:4くらいの、少し赤玉が多い配合がおすすめです。子株のうちは株自体の保水力が低く、鉢も小さいことが多いので水切れを起こすことがおおいからです。また中株以降のように、水やり後できるだけ早く用土を乾かすといったこともそれほど必要ないからです。
次はは大株の場合。この場合は赤玉:軽石=4:6くらいの配合がおすすめ。先に説明した子株用の配合比率の逆ですね。理由に関しても子株用の用土の逆になります。
最後に個体差や育成環境によって配合比率を変える場合です。あまりないですが個体よってはすごく水を欲しがるとか欲しがらないとかの違いがあることも有ります。また室内育成か屋外育成かによっても用土の乾きは違ってきますし、使用する鉢や照明によっても違いが出てきます。ですので赤玉:軽石=1:1を基準にしつつ、「6:4」~「4:6」の間で最適な配合を見つけていただけると良いかと思います。
ベース用土 + ちょい足しアレンジ
今回紹介した赤玉:軽石1=1:1用土に他の素材をちょい足しして、より質の高い用土にすることもできますのでその一例をご紹介します。
に寄せることが出来ます。
+パーライト
pH7の中性で使いやすい。多孔質で軽いので用土の軽量化を図れます。空気を含むため断熱効果を高める働きもあります。黒曜石パーライトは排水性アップ、真珠岩パーライトは保水性アップに効果的です。黒曜石の方が流通量は多い気がします。
+炭
水質浄化作用、消臭作用があり、根腐れ防止に効果的。もみ殻燻炭や竹炭などいろいろな素材があります。pHは約9とアルカリ性なので入れ過ぎに注意。酸性に傾き過ぎた用土中性に近づけるのに使うのも◎。
+ゼオライト
pH7の中性。水質浄化、調湿作用、脱臭効果あり。保肥力をアップする働きもあります。
+日向土
軽石の一種です。pH6.5の弱酸性でアガべ育成には最も適したpH。一般的な軽石と違い「孔が貫通している」「微塵が少ない」などの特長があり、使いやすいですが高価です。
+鹿沼土
保水性、排水性、通気性とバランスが良く、赤玉土とほぼ同様の性質として扱って問題ないですが、pH4.5と若干酸性が強いので、入れ過ぎには注意する。裏を返せば、アルカリに傾いた用土を中和する目的で入れることもできる。
+マグアンプ
どんな植物にもおすすめできる万能元肥。あらかじめ用土に少量混ぜ込んで使います。
+オルトラン
根から吸収させるタイプの防虫剤です。あらかじめ用土に少量混ぜ込んで使います。
memo
・今回紹介した1:1用土は作り置きしておくと便利。もちろんそのままでも使えるし、植物によって単用土をちょい足しして必要な分だけ使うこともできる。
・以前は軽石=日向土を使っていたが、現在は値段が上がってきているので普段使いには一般的な白色の軽石を使うことが多くなってきた。ここぞという時は日向土も使う。
・硬質赤玉土という粒の崩れにくいタイプの赤玉土もあります。アガべ育成に関しては2年に1度ほど植え替えを行うことがほとんどですので、一般的な赤玉土を使えば問題ないでしょう。
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