ロフォフォラの代表的な3種|特徴まとめ
ロフォフォラとは
アメリカ南西部~メキシコ北部原産のサボテンの仲間。
刺はなく刺座(トゲの根元に生える毛)のみがあり、球体から毛の束がいくつも生えたような見た目をしている。稜(表面のヒダ)の形状は個体差が大きく、規則正しく並ぶものから不規則なものまで様々ある。手触りは弾力にありモチモチしおり、つい触りたくなってしう。しかし、触りすぎると表面のブルーム(白い粉のようなもの)が落ちてしまうので注意。
自生地では過酷な環境故か、ほぼ土に埋もれるようにして生えており、潰れた扁平型をしている。
現地では大きくて直径10センチほどにしかならないが、栽培株は最大で20㎝以上になる。自生株より栽培株の方が大きくなるという、植物としては珍しい部類である。
現地株は幻覚成分のメスカリンを蓄積し、シャーマンの調合薬に用いられることもある。
代表3種
代表的な3種として翠冠玉(すいかんぎょく、ディフューサ)、烏羽玉(うばたま、ペヨーテ)、銀冠玉(ぎんかんぎょく)の3種類があり、それぞれ特徴はあるが個体差も大きい。
・翠冠玉(すいかんぎょく、ディフューサ)
高温多湿に強く最も育てやすい。現在は過去に国内で増やされた株が流通しているが、現地球は少なくなっており入手はしにくくなってきている。
稜線は波打ち気味で明るめ緑色。・花は白orクリーム色をしているので、他の2種と容易に区別できる。下部から子株を吹きやすい。他家受粉
・烏羽玉(うばたま、ペヨーテ)
暗めの緑色。花は薄ピンク。稜は緩やかな螺旋を描くように入る。自家受粉する。
・銀冠玉(ぎんかんぎょく)
青みがかった緑。花は濃いピンク色。稜線は不規則。他家受粉。根腐れに弱い一面を持つ。
翠冠玉(すいかんぎょく、ディフーサ) |
烏羽玉(うばたま、ペヨーテ) |
銀冠玉(ぎんかんぎょく、フリチー) |
|
稜 |
波打ち(いぼ状) | 緩やかな螺旋 | 不規則 |
色 | 明るい緑色 | 暗い緑色 | 青みのある緑色 |
花 | 白 or クリーム色 | 薄いピンク色 | 濃いピンク色 |
子株 | 下部から吹きやすい | 吹きやすい | |
受粉 | 他家受粉 | 自家受粉 | 他家受粉 |
成長 | 比較的早い | 比較的遅い |
ザックリと以上のような違いがあるが。肌色、毛の長さ、稜の形状、花の色など、個体差も大きいく、見極めが難しい個体も多い。
育て方
現地では非常に過酷な環境に自生するが、栽培下では多少過保護気味に育てた方がきれいな姿を維持できる。
夏の遮光率は50%くらいで多湿気味に育てると瑞々しい株に育つ(日本の夏は蒸し暑いので湿度は気にしなくても良いと思う)。
成長期の水やりは、用土がしっかり乾いてから2~3日後にたっぷり与える。
冬は約2週間に1度、表土が湿る程度与える。いずれにしてもフワフワの綺麗な毛を維持するために、毛に水が掛からないように気を付ける。成長点付近の毛に水がかかり乾かない時間が長くなると、毛が固まり開花不良の原因にもなる。
休眠期は5℃を切らないように管理し、植替えや株分けは春に行う。どちらの場合も、根・切り口を2~3日しっかりと乾かしてから植えつける。
ハダニが付きやすいので小まめに予防する。
真夏は成長が鈍るので、水やりの頻度に気を付ける。春秋のような頻度で行うと、いくら蒸れに強いと言っても根腐れのリスクが高まる。
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