ひび割れた塊根部が特徴のマテレア シクロフィラ。

メキシコ原産。種小名の「シクロフィラ」はラテン語で「丸い葉」の意。

個体差はあるが、ヒビ割れ塊根の代表種亀甲竜と比べると、細かく規則的な割れ方をする印象。

個人的には縦に細かく割れたものが好みで美しいと感じる。

触るとフワフワのコルク質のような感触で、成長するに従って白みがかった色に変化する。

花は黒に近い濃い紫色で怪しげな雰囲気を放っている。葉の付け根に隠れるようにひっそり花をつけるため、気づいたら咲いていたなんてことも多い。

 

日々の管理

春～秋の成長期はかなり水を欲しがる種に感じる。水やり翌日でも葉がシナ～と頭を垂れていることも多いが、水をやればすぐにピンと復活する。

用土を自作する際は赤玉を気持ち多めに配合してやると良いかもしれない。

成長期は盛んにツルを伸ばし、放っておくとイモ科の植物らしくどんどんツルを伸ばし隣の植物に絡みつく。そんな時は、葉3～4節ほどのところで切ってあげると茎が立ち可愛らしい仕立てになる。

何もしなくても自家受粉することも有るようだが、確実に種を採りたいなら、ツルを選定した際に付いていた花で他の花をチョンチョンしてあげると良い。

晩秋、落葉の兆しがあれば少しづつ水やりを減らしていく。落葉したら断水気味に管理し、翌年芽吹き始めたら徐々に水やりを増やしていく。

 

 

memo

・ガガイモ科の特長でもある腐敗臭のある花を咲かせる

・塊根部の成長はかなりゆっくり

・寒さには強くないので冬でも最低10℃はキープしたい

・日差しを好む、真夏だけふんわり遮光

・抜き苗→植付け でも比較的すぐ発根し、葉を展開するものが多い