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ユーフォルビア ムランジーナ(Euphorbia mlanjeana)

ユーフォルビア ムランジーナ

何とも奇天烈な見た目の夏型ユーフォルビア、ムランジーナ。

全くと言っていいほど生命感のない塊茎部から青々と伸びる葉とのギャップが面白い。

東アフリカはマラウィのムランジェ山火口という極めて限られた地域にのみ自生しているが、近年モザンピークでも自生地が確認されている。

標高1000メートル以上で花崗岩の砂利を多く含む土壌を好むようだ。

現地では大きさは最大1メートルほどになるが、直径は15センチほどにとどまり、ひょろっとした姿となる。

日本に輸入される株は大きくても30センチ未満の株が多い。

ムランジーナの独特な見た目だが、現地の山火事が影響しているという説もある。

現地では頻繁に山火事が起こるらしく、その際ムランジーナは表面が焼かれ、葉を落とし、また葉を更新するというサイクルを繰り返しているという。

確かに言われてみればそんな見た目をしているが本当だろうか。本当ならかなりロマンのある植物である。

日本に輸入され始めてそれほど時間が経っていないので、山火事が起きない環境ではどのように成長していくかは分からない。

謎の多い植物である。

基本的に日光を好むので真夏以外は直射に良く当ててやる。

高山性のため寒さには比較的強そうだ。大株なら10℃を切らないように管理すれば問題ないが、手のひらサイズの子株などはもう少し温かく管理してあげた方がよさそう。

水やりも株の大きさによって頻度は変わる。子株は高頻度、大株は低頻度。目安として、同サイズのグラキリスなどの水やりに近いと感じる。

 

memo

・グラニティコラという近縁種があるが、同種とする見解もある。

・花は稜のトゲとトゲの間に小さな黄色い花を咲かせる。

・日本では2020年ごろから少しずつ流通量が増えているよう。

・発根管理の際、極力根を切り詰めない方が良い。

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