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マグァンプKの使い方|特徴や注意点

マグァンプK【肥料の上手な使い方】|特徴や注意点を分かりやすく解説

 

マグアンプ

 

マグァンプK(以下マグアンプ)は株式会社ハイポネックスジャパンから販売されている固形肥料です。

 

販売開始から50年以上の歴史がある超ロングセラー商品で、園芸経験のある方なら1度は使ったことがあるのではないでしょうか。

 

長きにわたって販売され続けているということは、それだけ信頼と需要があるということ。

 

今回はそのマグアンプの特徴注意点を含め、上手な使い方を解説していきます。

 

マグアンプの使い方をマスターして是非皆さんの園芸レベルをアップさせてください!

 

マグアンプの特徴①|緩効性

 

マグアンプ

 

まず一つ目の特徴が緩効性(かんこうせい)であること。

 

施肥した時に一度だけ効くというのではなく、長期にわたってじっくり効果を発揮します。

 

(主に液体タイプの肥料は即効性に優れますが持続力はありません)

 

そのため元肥(植え替え時に土に混ぜる肥料)として使うのが一般的です。

 

マグアンプの特徴②|根に触れると効果を発揮する

 

マグアンプの最大の特徴がこの「根に触れることによって効果を発揮する」ということです。

 

実は植物の根からは根酸(こんさん)という微弱な酸が出ています。

 

マグアンプの肥料成分はこの根酸に反応して溶け出します。

 

根酸に反応して溶け出す肥料分をく溶性(くようせい)の成分と言います。

 

ちなみにマグアンプには水に反応して溶け出す水溶性の肥料分もほんの少ーしだけ入っています。

 

植物は植え替え後など、まだ根がしっかり張っていない期間に多くの肥料分を与えると肥料焼けを起こしてしまいます。

 

この期間にほんの少しだけ入っている水溶性の肥料が水やりによって溶けだして、ちょうどいい感じに優ーしく効いてくれます。

 

その後、伸びてきた根がマグアンプの顆粒に接触した時に先ほどのく溶性成分が溶け出してしっかり効いてくれるという仕組みです。

 

この仕組みこそがマグアンプの最大の特徴です。

 

あげ過ぎによるリスクが低い

 

園芸初心者の方や、初めて育てる種類の植物でやってしまいがちな失敗がこの「肥料のあげすぎ」です。

 

「少ないよりは多い方がいいだろう」「少しでも旺盛に成長させたい」という思いからついつい肥料をあげ過ぎてしまうことってありますよね。

 

しかし、肥料のあげ過ぎは根が肥料焼けを起こしてしまいます。

 

人間でいうところのサプリメントの過剰摂取状態になってしまいます。

 

そうすると当然、根はヒョロヒョロとしか成長できず地上部の草体も弱々しい姿となり

 

最悪の場合枯れてしまうかもしれません。

 

ハイポネックスの素晴らしいところはこの「肥料のあげ過ぎ」によって植物が枯れてしまうというリスクがとても低いというところ。

 

植物にもよりますが推奨使用量の10倍以上の量を与えても植物が枯れることは少ないというデータがあります。

 

また、先ほど述べたようにマグアンプのほとんどの成分が根酸によって溶け出すく溶性成分なので、

 

雨ざらしの場所でも肥料が大量に溶け出して肥料焼けを起こしてしまうリスクがありません。

 

「細かく計量せずに気軽に使えて失敗も少ない」ということがロングセラーの秘密なのかもしれません。

 

使い方と注意点①|土に混ぜ込んで使う

 

ここまででマグアンプの特徴がお分かりいただけたと思います。

 

それを踏まえてマグアンプの効果を最大限に引き出すのに必要なことが「土に混ぜて使う」ということです。

 

植物は基本的に地中に根を張りますから、植え替え後の土の表面にパラパラと撒いてもほとんど効果はありません。

 

ですのでマグアンプがしっかり根に触れるように土に混ぜ込んで使いましょう。

 

植え替え時に鉢に少し土を入れた状態でマグアンプを仕込んでから通常通り植えます。

 

また、一度にたくさん植え替えるときは、あらかじめ土とマグアンプを混ぜ込んでおくのもいいでしょう。

 

僕は後者の方法をよく使いますが、それだとマグアンプの量が少ない部分ができてしまうということもあると思います。

 

なのでそこは「あげ過ぎのリスクが少ない」というのをいいことに基準の2倍くらいの量を入れてしまっています。

 

※ここまでの内容はマグアンプ[中粒][大粒]について書いています。

マグアンプには追肥用で表面に撒くのに特化した[小粒]タイプもあります。小粒タイプは水溶性成分がメインになっていると思うのであげ過ぎには注意してください。

 

使い方と注意点②|[小粒]と[中粒]と[大粒]の使い分け

 

マグアンプには小粒、中粒、大粒の3種類があります。

 

小粒は追肥用として成分設計がされているため、一般的な追肥と同様に土の表面に撒くという使い方でOKです。

 

効果の持続期間は2ヶ月ほどなっています。

 

次に中粒と大粒ですが、どちらも成分には変わりありません。

 

この使い分けとしては植物の栽培期間によって変えるのがおすすめです。

 

中粒は持続期間が約1年となっています。

 

ですので栽培期間が短いワンシーズンものや、毎年植え替えをするような植物に使うのがおすすめです。

 

一方、大粒は持続期間が約2年となています。

 

ですので栽培期間が長い植物や2年以上植え替えをしない予定の植物には大粒が適しているということになります。

 

 

まとめ

 

以上がマグアンプの特徴や使い方、注意点でした。

 

公式ページなどに乗っている情報をもとになるべく分かりやすくまとめてみたのですがいかがだったでしょうか。

 

超ロングセラー肥料マグアンプにはハイポネックス社の『失敗させない園芸』という基本理念が込められています。

 

これこそがマグアンプが長年にわたって愛されてきた理由でもあると思います。

 

今回の記事を読んで、まだマグアンプを使ったことがない方は是非使ってみてください。

 

そして今まで使っていた方でも、初めて聞く内容があったという方は是非自身の園芸に活用してみてください。

 

では、今日も良い園芸ライフを!

 

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